訪れた転機
ついに…ついにやってしまいました…
夢の大台5キロオーバー
いつかは絶対釣ると心に決めていたけれど、こんなに早く到達出来るとは…
こんなに早く手に出来たのは多くのラッキーが重なったからに他ならない
それでも、常にその可能性が高くなるように日々準備をしていたつもりではあります
5キロを釣るために、レッドモンスターを本気で狙うようになって10年間いろいろなことを考えてきました
そこで出した一つの結論
「釣れているところでシャクリ続けるということ」
なんだそんなことか…と思われるかもしれませんが、記録を狙うということはそういうこと
僕自身、10年間屋久島に通い続けて4キロオーバーにも出会えていないという事実が存在します(ブレイクは何度か経験しましたが…)
シーズン中に複数回訪れたり、ひと潮丸々滞在したりとまあまあ時間をかけて釣りをした自負はあります
かつて、僕が屋久島に通い始めた10年前ではぼちぼち5キロオーバーも釣獲されており、現実的に5キロオーバーを狙えるフィールドであったことは間違いありません
しかし、自然は移り変わるもの
黒潮の大蛇行や温暖化、釣り人の増加など、様々な要因で、今や屋久島では4キロオーバーさえ夢のサイズ…
少しでも、この時は奇跡に近い確率を少しでも拾うために可能な限り釣りをする時間が取れる場所ということで屋久島を選んでいました。
2000m級の山が冬の荒れた天気でも釣りを可能にしてくれました
そうした、現状の中で見えた一筋の希望の光
どこかが釣れなくなっているということは、どこかが釣れるようになっているそんな事実が存在しうるのも自然界
そんな奇跡の場所の情報をいち早くキャッチ出来たことに関しては友人に感謝しかありません
そして、友人の案内の元、はじめて訪れたそのエリアで、初回にして自身の自己記録となる4110gのレッドモンスターをまさかのど日中でキャッチ
明らかにおかしいと感じました
屋久島に通い続けたからこそ感じる違和感
まるで20年前の海にタイムスリップしたような感覚
「今の技術と知識を持って昔にタイムスリップ出来たらめっちゃ釣れるだろうなぁ」
釣り人がたまに呟く夢物語
そんな夢物語がまさに現実に…
通い始めた一年目はエギングをしている人もほとんどおらず、情報も全くない状態
しかし、確信に近い違和感のもと、虎視眈々と一年間準備をしました
そして、訪れたレッドモンスターシーズン
昨年はシーズン後半に初めて訪れたので、今年はシーズン初期からタイミングを伺う
しかしながら、冬の時化続きで中々竿が出せない…
ようやく、3月になって比較的安定して釣りが出来るように!
ポイントやタイミング、タックルセッティングについては一年間いやというほど考えた
そこからはただひたすらにシャクリ続けるのみ
僕のsnsにもたくさんあげてますが、2キロupはもちろんのこと、3キロupまでがボコボコ…
屋久島に一週間くらい行っても2キロupが出たら御の字というレベルなのに…
もちろん地元の方も良型をかけたりしていますが、やっぱり、トータルで振り返って見た時に数や渋い時の釣れ具合だけで言えば、僕だけがずば抜けてたような気がします
これが10年の経験と現代技術のパワーか…
しかし、それは2キロ前後の一般的なサイズの話
4キロを超えるド級のサイズははっきり言って、全員にチャンスがありました
そんな可能性しか感じない海
記録級を釣るためにはその海にエギを投じ続けるしかないという確信に近い気持ちが生まれると同時に
これがいつまでも続かないことも知っている
フルスイングで大外れでも構わないので、自分の持てるエギングのリソースを全部そこに注ぎ込むことに決めました
どれだけ釣れない時間があっても、その先にある奇跡を信じて
ちなみに、どのくらい注ぎ込んだかというと、まずは自分の釣り車をそのエリアに持って行って、いつでも万全のタックルで釣りが出来るようにしました
その結果、それ以外エリアではシーズン中に一切釣りをすることはなくなりました
元々、僕がスタイルとしている釣り車でいろいろなエリアに遠征をするというスタイルとはまさに真逆
あと、使用するエギに関しては確信があったので、30本近く新品を用意
イカに布が破られたり、少しでもフックに変形が見られたら新品を使えるようにしました(結果的には全部使い切りましたw)
これが10年間の末に出した僕の結論
そうして、釣りしているうちに、今シーズン
5キロオーバーが早々に上がったという話を聞いた…
…やっぱり今年、ここでやり切るしかない…
4400gという自己記録を更新したのもそんなタイミング
しかも、その日はそれだけでは、終わらない大爆釣を目撃した
その日は僕以外にも2本の4キロオーバーが同じポイントで上がった…
これは地元おじぃがまことしやかに語る「昔は一日で何本も4キロがあがったんよ…」
本当に実在した!!!!!
あとは可能性を信じてシャクリ続けるのみ…
……そのおよそ1ヶ月後、その瞬間はきました。
この日は大時化前でほとんど誰も釣り人がいないような状況
同行者も宿で寝てました
それでも可能性があるのであれば、釣りをすると決めている
日の出のタイミングで実釣開始
時刻は4:45
2投目
唸るドラグ…
あがってきたのはまさかの♀
振り返って思うこと
見たことない馬鹿でかい♀
後の計測で3370g
♀の自己記録更新です
聞いたことはあったけど、本当にいるとは…
卵巣もぱんぱんで産卵間近と言ったら感じ
これはやばいのいる!
と思い釣り続行
そこからはまさかの入れ食い
2890g、1810g、未計測(およそ1キロ)と、毎投ヒットの大爆釣が続きました
しかし、全部♀
そこからピタッと反応はなくなり、30分ほど
無風ベタ凪が一転
予報通りの大時化
もうそろそろ実釣続行不能で帰ろうとラスト一投
この時、時刻は6:23
2シャクリ目
爆風と激流でアタリなんかわからない…
っっっのってる!!!!
まさかのここでシャクリ合わせ
全力で糸ふけを回収するも、全くフッキングをしている様子はない…
爆風が吹き始めたタイミングで今まで沖に払っていた潮が全く違う方向に流れてる!!
潮の変化を感じながらも、そのままテンションを抜かずにゴリ巻き
………やばい。
…めっちゃ重い
そこからラッキーにもフックがかかる感覚が手元に
ゴリ巻きをやめてダッシュに備える
……
ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
聞いたことのない音をあげるイグジスト
さすがにやばいと思ってドラグを緩めて対応
多くのレッドモンスターを釣ってきましたが、ここまでの引きはマジで見たことない…
これはやったなと思い…
眠気マックス状態からスイッチオン!
ドラグを微調整しつつ、寄せてきます。
いつものように丁寧に寄せるとワンダッシュでどこまで行くかわからないので、Batuta80Sと糸を信じて多少強引にファイト
最終的に2キロupのセカンドダッシュくらいじゃほとんど糸が出ないくらいのドラグ設定になっていたと思います
しかし、それでも足元に来るまでおよそ5分…
4キロそこそこでも2分くらいで寄ってくることを考えたら本当にやばいぞ…とこの辺りで気づく
そして、足元まで来たモンスター🦑
……デカい!!!!
さすがにこれは今まで見たことないサイズだ…
…………!!!!?
!?
ついてきてる!!!
まさかの、同サイズが後ろからチェイス!!
あわや、2枚がかりとなる勢いで迫ってくる!
とりあえず、もう一匹のことは考えずにランディング
さすがに、このサイズを1人でランディングはやったことがなかったけれど、かかりも良かったので、強引にランディング!!!
デカい!!!
デカい!デカい!デカい!デカい!
デッカい!!!
もはやデカ過ぎてよくわかりません笑
写真撮影を終えて、間髪入れず追加キャスト
計測もせずに追尾を狙います。
1シャクリ目
めちゃくちゃ潮が軽い!!!?
2回ほどしゃくったらエギが足元に!
爆風が吹き始めたタイミングで潮が払い潮から当て潮に激変
すぐに回収して、エギを4号に変更
潮の流れを読みながら、ボトムに送り込みます。
そして…
食った!!!
しかし、先程のような重みはない…
ヤバい!と思い爆風と当て潮で出ている糸ふけを回収!!!!
……フッ!と抜けるテンション
イカがデカ過ぎて針かかってないんよ!!!
しかし、針がかかってないということはもう一回抱くということ
糸を一直線にすることをイメージして、再びシャくる…
っっっっシャァ!!!
キタァ!!!
先程、回収した大量の糸ふけ
今回はダイレクトにフッキングを叩き込みます!!!
それでも動かないモンスター
そこからゴリ巻きゴリ巻きゴリ巻き!!
とかやってると水面まで上がってきたwww
さっきのモンスターあげた時のドラグ設定どうなってんねんww
さすがにここで本気で走られたらヤバいと思い、ドラグを緩めてジェットに備える
そこからは暴れ出して、4キロらしいトルクのある引き!
楽し過ぎる!!!!
沖で引かなかった分ランディングには苦戦しましたが、なんとかキャッチ
キャッチしてようやく我に返る
ランディングでもう両手は限界を超えている
しばし、イカの入ったランディングネットを眺めなら重みを噛み締める
ラスト一投と呟いてからここまでおよそ20分
最後の力を振り絞ってイカを引き上げて記念撮影
全てが終わって、地面に横たわるのは明らかにおかしいサイズのイカが2杯
そして、運命の計測
「……いった…。」
現場計測で5350gと4350g
その後、宿に帰り、複数人以上現任者がいる状況下で再計測して
胴長55.5cm 重量5300g
夢の大台5kgオーバー
まさか、死ぬまでに自分で釣る日が来るとは
釣具屋の記録やsns上の情報、まことしやかに流れる伝説のような話など
このアオリイカより大きなイカが実在した話は多く耳にします
僕自身は釣行後計測4980gまでしか現物を見たことないので、それ以上のサイズの存在はあくまで人伝いでの情報のみ
公式に日本記録を残す機関がない以上、何を基準に考えれば良いかわからないので、大手のメーカーが公に出している数字が一番信用できる数字かなと思っていました
なので、僕自身はエギングをはじめた頃からDaiwaテスターの木森さんの現場5400g釣行後5240g胴長56cmというのを大きなの目標として、ショアからレッドモンスターを追ってきました
そして、それに相当するモンスターを2カメ体勢で動画を回している最中に、しかも、日中に釣獲することが出来ました
キャストからキャッチまで日中にノーカット
計測も現場、釣行後合わせて、多くの証人がいる中での撮影
一応、これ以上は証拠を残せない状態で釣獲出来たと思っています
はじまり
この釣行を振り返って
まずは、Batuta80Sで釣れたことがただただ嬉しい。
それともに、Batuta80Sでなければ獲れなかったのではないかと思える一杯でした
レッドモンスターを狙うような激流ポイントで、潮を感じて、尚且つ、エギをしっかりと動かすという点では明らかにBatuta80Sより優位な竿を知らない
これはずっと言い続けていたこと
その優位性は自分なりに釣果で示してきたつもりです
とはいえ、手首のことを無視すれば、どんな竿でも短時間であれば同じようなことも出来なくはない
棒みたいな竿でシャクリつつ、糸や他の部分で感度をとれば出来ないことはない
ただ、モンスターをかけた時のファイトでは明らかに替えが効かないなと実感せざるを得ないかったです
レッドモンスターが身が柔らかく、見切れをするリスクがどうしても存在するという事実
現代のエギングでは0.5号や0.6号の細糸で釣りが主流であるという事実
これらの事実からどうしても、竿とドラグの少しの性能の違いが大きな違いに繋がると思っています
今回、ファイトで活きたBatuta80Sの性能は
パワーがありつつもしなやかであること
通常のイカでは考えられない引きと重さ
生半可なパワーの竿では竿を使ったやり取りというのが出来ず、100%リールのドラグのみを頼りにしたファイトになってしまうと思います
そんな状況下でも、竿がイカの引きに負けずに追従してくれた
これだけで、身切れやブレイクのリスクをかなり減らしてくれたと感じています。
また、パワーに余裕があるだけじゃなく、しなやかであるという点もさらに+αとして働いてくれました
ドラグの性能だけでは対応出来ない瞬発的な負荷をBatuta80Sが全ていなしてくれました
何度動画を見返しても、本気でBatuta80Sじゃないと獲れなかったと思います
そして、もう一つ重要なのはドラグ
僕はエギングにおいて実は一番重要視しているのがドラグ
多くのリールやドラググリスを試しましたが、現時点ではDaiwaさんのATDに勝るものはないと断言出来ます
DaiwaさんのATDの何が良いかというと無駄に糸が出ないところ
他のドラグなりドラグが滑ってしまうところでじんわり止まってくれる
これがあるかないかでモンスターのワンダッシュで出る糸の量がめちゃくちゃ変わってくる
それはド級のモンスターになす術なく糸を出されるという経験を多くしてきたからこそ思う事実
おそらく、他のドラグであれば、無駄に糸が出る、もしくは、ドラグをかけすぎて、身切れ、ブレイクが起きる
あと、現代のDaiwaさんのATDであればある程度強い負荷をかけてもドラグの滑らかさが変わらないのもめちゃくちゃ重要
1キロ以上のドラグをかけても、ドラグがスムーズに出てくれる。
ライトな釣りでは無縁の話だけど、本当にこれがめちゃくちゃ重要
僕自身、同じことで何度もやられたし、やられてるのを見てきました
イカではモンスターをかけるしかないけど、同じタックルセッティングでエギングロッドでは対象とすべきではなくターゲットを多くかけてきた自分だからこそ
少しでもブレイクのリスクを減らし、無駄に糸が出ないように日々研究していました
そんな中で、出した結論がBatuta80Sであり
今のタックルセッティング
何がかけてもダメだったと思います
ただ、5300gを釣った今だからこそ言えることも一つ
これを超える6キロや7キロクラスはこれでは獲れない…
4キロクラスは正直、今のタックルなら大抵上がってくると思います
気をつけないといけないのは身切れくらい
流れに乗られたとはいえ、たった一キロ大きくなっただけで、こんだけ変わるのかというくらいのファイト
もちろん、産卵のタイミングや水温、掛かり所なんかで全然変わってくると思います
けれど、僕自身が経験したヤバいモンスター達は4キロからそこまでかけ離れてないサイズなんだろうなぁとも思う
5キロでこんなギリギリであれば、6キロ、7キロクラスはもっともっと上を想定しておくべきだと思う
これ以上を想定するとすれば、やはりどこまでいっても考えないといけないのは見切れ問題
一般的な細軸に針だと身切れは避けられないとも思います
今回釣ったイカで針は軽く伸びた程度なので、刺されば根本までかかるイカに対してはそこまで針の強度は重要ではないかもしれない
それよりも身切れ対策
太軸にして、刺さってから針がキープ出来る構造を考える必要があります
それに合わせてエギの号数を変えるなら、タックルを少し見直す必要もある
身切れ対策がしっかりと行えさえすれば、もう少し強い糸で挑むことも出来る
個人的な体感としては、糸をしっかりとマネジメント出来るのであれば、08号くらいあればドラグワークであれの倍くらい引いてもなんとか出来そう
ただ、根ずれやサメのリスクがある場合はなんとも出来ない…
ドラグ出さずにファイトするならせめて3号くらい欲しいというのが正直なところ
僕自身が、10キロ行かないくらいの魚を獲るためのタックルでドラグフルロックで2キロくらいのイカをかけたことがありますが、ドラグフルロックだと完全に竿がのされたことがあります…
ほとんどドラグを出さずに獲るとなると相当強いタックルを想定する必要があります
それらの間のタックルでやったとしても、エギングというには程遠いタックルセッティング
自身が年中エギングをすることを考えると、ほとんど奇跡に近い確率でしか出会えないターゲットに対して上記タックルを用意してそのタイミングに奇跡的にそのタックルを使っているとは考え辛い…
あくまで、現代エギングのタックルセッティングの延長で獲りたいと考えると
今回のタックルから
slpのスプールを浅溝でない物に変えて、高負荷のドラグかけられるようにする
ドラグは1.5キロ程度
PEを0.7号or0.8号にあげてリーダーも3号以上ででかなり長めに取る(根ズレ対策)
身切れしにくい太軸のフックがついたエギを使用
フルキャストで届く範囲の向こうにブレイクがないかどうかは事前に確認しておく
くらいでしょうか…
その場合でも、竿はBatuta80Sで問題ないと思います。
とはいえ、これからまだまだタックルは進化していきます
生きてるうちに出会えるかわかりませんが、もしもの時のためにこういう妄想をするのも楽しいですね
もはや、一つのゴールとも言えるサイズを手にしたのにこんなことばかり考えてしまう
我ながらエギング好きなんだなぁって今こそ思います
最後に一言
This is my scene.
これがやりたかったんよ!!!