総括

Batuta80/67S

エギングロッドをベースとしたミドル・ライトゲーム(以下MLG)全般に対応するバーサタイルロッド。

エギにアクションをつけることに重点が置かれることが多いのがエギングロッドです。しかし、Batuta80/67Sはエギだけではなくジャークベイトやメタルジグ、ワインド、トップウォーターなどのアクションをつけるルアー全般を想定した竿となっています。
上は20g前後、下は5g前後までのルアーをアクションさせて魚を釣っていくことを念頭に設計しました。例えば、エギでアオリイカ、メタルジグを使って青物、ペンシルベイトを使ってチヌ、ミノーのジャーキングでシーバス、ライトテキサスリグで根魚など幅広い釣りに応用可能です。
対象魚ではなく、使用されるルアーを想定して沖縄から北海道までの国内のありとあらゆるフィールドでテストしましたが、結果として、様々な魚種がターゲットとなりました。
様々なルアーを駆使して遊ぶ堤防のライトゲーム、飛距離が必要な湖でのトラウトフィッシング、軽量ルアーが活躍する港湾部のシーバスフィッシングなど活躍する場面は無限大です。

今までありそうでなかった国内のMLGに対応したバーサタイルロッド。
SPEC 長さ:8.0ft to 6.7ft 継数:6 pieces 仕舞寸法:46cm ルアー:3-21g エギ:#2.5-#4.0 PE:#0.4-#1.0 リールシート:ダウンロック、コルクグリップ

“指揮棒”という名前の竿
その日の一本を選ぶ時間。

購入のきっかけ

Batuta80S
Batuta8.0ftバージョンはエギングをメインに考えたMLGロッドとなっております。
この竿の最大の特徴としては、“ティップの適度なハリ”と“バットのしなやかさ”。
近年、技術の進歩とともにハイエンドのエギングロッドは繊細なティップ、極端なファーストテーパーを採用したものが主流となってきました。しかし、Batuta80/67Sは様々な釣りに適していると言われていた一昔前のエギングロッドのテイストのを目指して、ある程度ハリを残したティップとレギュラーなテーパーを採用しています。
6ピースロッドとは思えないほど竿全体が綺麗に曲がることにより、小型のフックや細いラインでも安心したファイトをすることが出来ます。パワーがありつつもしっかりと曲がってくれるバッド部分が細糸の性能を限界まで活かしきることで、時折訪れる大物との遭遇時もターゲットをキャッチへと導いてくれます。

エギングロッドとしてみるとスローなテーパーの竿になります。竿全体を鞭のようにしならせるジャークを得意とし、食い渋ったイカにもスラックを活かした丁寧な誘いをかけることが可能です。
MLGロッドとしてみるとシーバスロッドをライトにして操作性を飛躍的に向上させたような竿になります。5〜14g程度のルアーの操作が非常に快適で、竿の持つ全体的なしなやかさがルアーに生命感のあるアクションをさせることに一役かってくれます。

Batuta67
Batuta6.7ftバージョンは誤解を恐れずに書くとするならば“普通の竿“になります。
普通の竿と言っても、TRANSCENDENCEらしく、張りがありつつもレギュラーに綺麗に曲がるという竿の性能がもたらす懐の深さは素晴らしいもので、ため池のバスフィッシングからオフショアのライトジギングまで幅広い釣りで活躍します。
河川やため池などのキャストに制限のある小場所やカヤックやボートなどの取り回しが必要な場面などの8.0ftバージョンではどうしても扱いきれない場面を想定して可変システムを採用しました。

今回新たに採用した可変システムでは互いに全く影響を及ぼさない設計となっており、レングスを変更した際には竿の印象がガラリと変わります。短くなることでしなやかさは残しつつも少しシャープな使用感になります。そのため、細かなアクションをつけるような釣りなど8.0ftバージョンでは少しやりにくかった釣りにも適応するようになります。また、短くなり操作性が一段と良くなることで、3gから10g程度の小さなルアーの扱いが特に快適なものになります。
このように、パワー帯こそ同じものの、8.0ftバージョンだけではカバーしきれなかった取り回し性能やルアージャンルなどを6.7ftバージョンが補ってくれることで、Batuta80/67Sのバーサタイル性能は一段と広いものになりました。
8ft台の竿が6ft代に短くなるということは想像以上に大きな違いであり、ふとした状況で6.7ftバージョンに助けられることは間違いありません。

“指揮棒”という名前の竿
エギを外す、この瞬間が好き。

使ってみて

エギングにおけるバトゥータの優位性
Batuta80Sは主に3.5号のエギの使用することをメインに考えたロッドです。もう少し具体的に言うと、21g以下のエギを快適に扱うことを最も考えたロッドになります。
近年のエギングロッドは小口径ガイド、極端なファーストテーパを採用したものが多く見られますが、そんな中で、Batuta80Sは竿全体がとてもしなやかに曲がるスロー気味な味付けのロッドです。6ピースのロッドとは思えないほど素直に曲がることで細糸との相性も非常に良く、どんなサイズのイカでも引きを楽しむことが出来ます。
竿全体を鞭の様にしならせて、スラックを多く作るようなしゃくりとの相性が非常によく、エギを手前に寄せずにネチネチとイカにアピールすることを得意とします。また、しなやかさを最大限活かした設計にしたことにより、ジャークやフォールの際に潮の変化を敏感に感じることのできる独特の使用感を持ったロッドになります。

バトゥータに込めた思い
様々な釣りへの適応力の高いとされるエギングロッドをベースに設計したことによって生まれたBatuta80Sの素晴らしい汎用性。
どんな釣りでも使えるけど、全て70点の釣りしかこなせないロッドになってしまわないように、エギングロッドとしての基本性能を最優先で考えた上でイカ以外のターゲットにも汎用性を広げるというコンセプトで徹底的にテストを行いました。
そして、その汎用性を最大限活かして、ホームの釣りでも、アウェイの釣りでも、どんな状況下でも快適に釣りをこなすことの出来ることをテーマにどこにでも持って行きたくなるようなロッドを目指しました。
一番大きなこだわりは偶数ピースであるということです。
普段の使用では2ピースロッドとしても使用できるように6ピース設計を採用しました。その結果、仕舞寸法460mmとTRANSCENDENCEの竿の中でもトップクラスに短い仕舞寸法となりました。
仕舞寸法が極端に短いことで、釣りをメインの目的としないような移動、例えば、出張や帰省、旅行などの際にも鞄の奥にひっそりとしまっておくことが可能です。
時には持ってきていることを忘れてしまうくらいにストレス無く持ち運びすることができる。釣り以外の楽しみを邪魔すること無く、不意に訪れる釣りの機会を楽しむことが出来ます。
長尺のミドル&ライトゲームロッドにありながら仕舞寸法が短い事でこれまでは考えられなかった釣りの楽しみ方を提案してくれる一本となりました。

最後に
僕がテスターを務めさせてもらう前から言い続けていた「エギングを本気で出来るマルチピースロッドが欲しい!」という思いを実現したのがBatuta80S(バトゥータハチマル)。
僕はホームである関西エリアのエギングだけでは無く、旅行の合間に竿を出したり、大型のアオリイカを求めて離島に遠征したり普段はやらないアウェイでのエギングを楽しむことも多いのですが、マルチピースロッドを使ってアウェイで釣りをする際に、タックルがいつも使っているものと違うと釣りが100%楽しみきれていないと感じることが多くありました。
そんな思いの中、それなら普段の釣りでも使いたくなるような竿をマルチピースで作ろうとなったのが今回の開発のスタートです。
ホームでもアウェイでも楽しめるようにこだわった点を紹介させて貰うと、2ピースロッドとしても扱える偶数ピース設計や携帯性抜群な仕舞寸法46cm、長時間の使用でも疲れにくいバランスなどあげ出すとキリがありません。
その中でも特にこだわったのが潮を感じること。
Batuta80Sは独自のセッティングのおかげで、しゃくりやフォール時にエギが受ける潮の抵抗感の微細な変化を手にとるように感じることができます。潮の動くタイミングで活発に捕食活動を行うアオリイカ。潮はその日の戦略を立てる上で最も重要な情報の一つだと僕は考えます。潮を知り、時合いを予想し、ゲーム性を高めていくことがホームでもアウェイでも本気でエギングを楽しむことに繋がっていきます。
また、エギングロッドの持つアクションをさせやすいという特性がエギ以外の様々なルアーでも活きるように開発を行いました。ジャーキングやダート、リフト&フォールなどアクションさせるルアーとの相性はもう最高です。
その結果出来上がったのは、国内遠征ロッドとも呼べるようなエギングだけにとどまらないTRANSCENDENCEらしい竿。
そして、竿を動かし、ルアーに生命感を与えるというイメージからこの竿に指揮棒を意味する“Batuta”と名付けました。

Batuta80Sがあなたとルアー、そして、思い出のターゲットを繋ぐ指揮棒になりますように。